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「いちご・とちおとめ」  茨城県 龍ヶ崎市  大越 征男さん



リキュールをかけたような芳醇な甘さをぜひ堪能してほしい。
キュートなパワフルフルーツ いちご



そんな人気のいちご。今どんな状態で出荷の時期を迎えているのでしょう・・・。

茨城で35年いちごを生産している大越さんのいちごハウスを尋ねました。
ハウスを覗いた瞬間いちごの香りがふわっと漂い、外はまだ寒かったのですが一足先に春を感じることができました。



ケーキやジャム、大福の中でも味覚、視覚の両方を楽しませてくれるいちご。

ここ茨城県では、今の時期早春になると最盛期を迎えます。

いちごはバラ科の植物なのですが、(花屋さんにあるあのバラの仲間です。)
花屋さんのバラとは違い、花弁の少ないオールドローズに近く
サイズもぐっと小さくなった5弁の白い小さな可憐な花を咲かせます。
その花が散り、そこから果実が出来るというシステムです。

みなさんはいちごの果実はどこかご存知ですか?

あの可愛らしい赤い部分?ではなく、食べるとプチプチとした食感をかもし出すあの種のような一粒一粒が果実なのです。

あの実のような赤い部分は果托(かたく)といって単なる種を支えるクッションのようなもの。

りんごやなしなどの果肉を食べるものとは少し形態が違っているといえますね。


−通常作業は何時ぐらいからされるんですか?

大越さん:今日は朝7時から10時ぐらいまでかな?


−朝早い方が良いのでしょうか?

大越さん:朝の温度が低い時間に収穫した方が、痛みが少ないからね。


−収穫したらどのぐらいで出荷するのですか?

大越さん:うちは色が付いて、熟してから収穫するのでその日のうちに
出荷します。
完璧に甘くなったものをね。

だから痛みやすいこともあって、出来る限り早く出荷できるようにしている
んです。


−収穫されるまでどのくらい時間がかかるんですか?

大越さん:9月末に植えて、最初は12月ぐらいから、 そして5月〜6月ぐらいまで収穫できます。

種ではなくつるを挿し木して育てます。
親株の葉の間からつるが出るのでそのつるを採って、一度プラントで育ててからハウスの土に植え替え、そのあとマルチング(保温や虫避けのために土を覆うビニール)します。

そのマルチングが、最初は1枚のものを掛けて、育ったころに穴をあけて葉をひっぱりだしていたんですが、この種類は弱くてそれがストレスになり、花が咲かなかったり、葉が枯れたりしたので、できるだけストレスを感じさせないような方法をとることにしたんです。

それで今度は1枚のものではなく、3枚に分かれたシートを掛けて切れた部分にそっと葉を出して一箇所一箇所ホチキスで留めていく方法にしました。

それからは順調です。


−このハウスの中はかなり暖かいですが気温はどのぐらいなのですか?

大越さん:大体20度から25度に保っています。

蜂が一番動く温度にしてます。
蜂いないと実がならないので。蜂に動いてもらえないとね・・・。(笑)

花を見てもらうとわかるけど、花粉付いていないでしょ。


本当!花を良く見ると黄色い花粉がきれいに取り除かれていました。



−いちごを育てるのに一番気を使われることはどんなことですか?


大越さん:病気と虫だね。

本当に病気に弱いので、プラントで苗を育てるときから土には最新の注意を
払っているんです。

親苗も地面から隔離させて育て、その親苗からとった育てる苗(つる)もさらに高いところに、新しいキレイな土に植え、隔離した状態で育てます。

ある程度育ったらハウスに移すんだけどね。



−肥料などは?

大越さん:連作させる為に、環境にやさしく土に良い、もちろんみなさんの
お口に入るのですから身体にもやさしい100%自然のものを使っています。


−収穫は手ですよね?

大越さん:そう。収穫はひとつひとつ手摘みです。

昔はよく蜂に刺されて大変だったこともあるけど(笑)
今は蜂も改良されたのか、大人しくなって刺されることもなくなりましたね。

色を見ながら熟したものを採っていくからやはり手でないとね。

色別センサーか何かで採ってくれる機械があればいいけどね。(笑)


ちなみに蜂は、蜂箱で出稼ぎに来ている蜂なのだそうです。(笑)
お仕事が終わればまたふるさとに帰ります。


−大体一日どのぐらいの数を取るのですか?

大越さん:最盛期には300パックぐらいかな。


−お薦めの食べ方は?

大越さん:ミルクやクリームなどをつけずにぜひそのまま食べてください。


−大越さんも召し上がるときはそのままですか?

大越さん:そうだね。

後は、ジャムにしたりするけど、このいちごはジャムにすると色があまり良く
ないから本来は向かないね。

そのまま以外のお薦めはシャーベット。
シャーベットといっても、簡単で、そのままいちごをつぶして砂糖を入れて
冷やして食べるだけ。

お子さんなんかは色もキレイだし喜ぶよ。

試しに採って食べてみてください。(笑)


というご好意に甘え、私もハウスで赤くつやつやのいちごを摘んでいただいて
みました。

見ただけでも可愛らしくて美味しそう。
口に含んだ瞬間に果汁がこぼれるほどのジューシーさ。
まるでフレーバー?と疑ってしまうような香り。
手がべたつくぐらいの糖度の高さ。
リキュールをかけたような芳醇ないちごの味に驚きました。

いちごの味を再発見したと言っても言いすぎではありません。

減農薬・減化学肥料栽培のエコファーマーの自信といちごへの愛情がしっかり伝わってきました。


ハウスの中で収穫を待ついちご


今から赤く色づくいちご達 白い可憐な花は
既にミツバチにきれいに花粉を 取り除かれた状態でした。


いちごはつる式なので、どんどんしたに実が下がっていきます。


つるの一番先に生るのが一番大きくなるそうで
段々小さい実になっていくのだそうです。




親苗が過ごすハウス。  
親苗から出た新芽のつるを挿し木し、   
いちごハウスの方に植え替えます。


親苗たち


挿し木したつるを育てるプラント


プラントの中。 キレイな土で毎年つるを育てます。


こんなに立派ないちごが完成!  
大越さんの手にいとおしさがにじみ出ています。



大越さんがおっしゃるとおり、牛乳をかけてなんてとんでもない!
ぜひぜひそのまま味わっていただきたいと思います。

今が一番美味しいいちご。可愛いいだけじゃないんです。
ビタミンCやキシリトールなども含まれた栄養面でもパワフルな力を発揮するいちご。

女の子はみんな大好き。
さっそくひな祭り、ホワイトデーのデザートとしてスイートなひと時をお楽しみください。

必ずそのままでね・・・!

 


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