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「グリーンアスパラガス」  千葉県香取郡千潟町 鵜澤 正治さん

今は、輸入品も多く、一年中姿を見ることができるアスパラガスですが
本来は初夏が旬のお野菜。

冬場に根が養分を蓄え、春に伸びてくる茎の部分が
店頭で見かけるあのアスパラガスなのだそうです。

グリーンアスパラと言えば、北海道産がほとんどで
まさか千葉で採れるとは思ってもいなかったのですが
千葉県の千潟町の鵜澤 正治さんがアスパラ生産に取り組んでいらっしゃると聞き、
畑を見せていただくことにしました。

実際に地面から出ているアスパラガスを見るのは初めてのことでとても楽しみです。

私が初めてアスパラガスを食べたのは、確か小学校高学年ぐらいで、まだそんなに一般的ではなかったような記憶があります。

当時私は野菜嫌いだったので、この緑色のひょろっとした得体の知れないこのお野菜は当然、食わず嫌いリストの上位にランクインされていたのですが、家族があまり美味しそうに食べるので、気まぐれで食べたところ、想像した味と全く違う「とうもろこしのような甘さ」に、いっぺんで参ってしまった・・・そんな思い出のある野菜です。


ケイティ:お忙しいところすみません。

鵜澤さん:こちらのハウスです。
案内されたハウスの中に入ると、お店に並んでいるアスパラを、盛り上げた土の中に刺したかのように、 本当にそのままあちこちにでていました!
ケイティ:涼しいところでしか出来ないと思っていたアスパラですが
こちらで大丈夫なものなのですか?


鵜沢さん:涼しすぎてもダメだし、暖かすぎてもダメな難しい野菜なんです。
今日は、朝もう採っちゃったから、少ないけど。
今出ているのはそろそろ採ろうかと思ってたもの。
ケイティ:鵜沢さんは、アスパラを作って何年ですか?

鵜沢さん:大体5年かな?
前は、別な仕事をしていて、9年前に農業を始めたんです。

ケイティ:アスパラを作ろうと思ったきっかけは?

鵜沢さん:特に大きな理由はないのですが、他でやっていないので試験的に始めたのがきっかけですね。
ケイティ:北海道のイメージが大きいので、ぴんと来ませんでしたが、ちゃーんとできるものなのですね。

鵜沢さん:温度をしっかり保てば大丈夫だよ。
ケイティ:種を植え始める時期は決まっているのですか?

鵜沢さん:アスパラは基本的にはいつでも大丈夫で、収穫に合わせて種を蒔くと言う感じで。気候が一定であれば一年中作れるけど、極端に暑かったり寒かったりとなるとやっぱりダメージあるから、 うちは冬蒔きと夏蒔きの2回にしています。
冬蒔きの出来上がりが3月から6月ぐらいまでのものです。

ケイティ:というと、今収穫しているものは、いつ種を蒔いたものですか?こうなるまでにどのぐらいかかるんでしょうか?

鵜沢さん:これは1月だね。

ケイティ:半年もかかるんですね。

鵜沢さん:冬蒔きはね。夏はもっと早いですよ。今このハウスにあるのは、収穫用で、あっちのハウスは、親木も一緒に植えて長く収穫できるようにしているものなんです。

ケイティ:?親木?
親木のあるハウスへ移動してみると、鮮やかなグリーンが独特の風景を作っていました。親木をよくみると、茎はグリーンアスパラそのもの。茎にあるはかま(つめ)の部分から出ている繊細な枝葉は、フラワーアレンジメントでお馴染みの植物でした。
鵜澤さん:アスパラは多年草なので、夏用は、太陽がガンガン当たらないように親木を育て、この木の養分で根元から出てくるアスパラを収穫するんです。これから出るものは柔らかくて美味しいですよ。さっき見せた直接刈り取り用に作ったものは、この親木から出たものではないので、甘味や味は濃い目だけど、夏収穫用のものに比べると硬いんですよ。

ケイティ:では、この木はそのままにしておくと、どんどん大きくなるんですよね?


鵜澤さん:そうです。でも、株が大きくなってしまうと本数は増えるけど、細いものが多くなってしまうので、 収穫が終わったら、根はそのままにして、枝などはすべて刈り取ってしまいます。 例えるなら、わらびみたいなものですね。

ケイティ:あ〜、そういうことですね。たけのことか・・・。納得です。
ケイティ:生産するにあたり一番大変な ことってなんですか?

鵜澤さん:うーん。(あまり大変なことが浮かばないご様子)収穫かな。(笑)全部手で、ハサミを使って       一本一本採るんですよ。それに、この親木を使う場合、下の方の葉を欠き上げていかないと ダメなんです。グリーンアスパラなので、全く陽が当たらないと色が出ないし、下に生えたアスパラ が見えなくて採り忘れてしまうので。

ケイティ:今日も、朝と午後収穫されるようですけど、1日2回なのですか?

鵜澤さん:暑いと出てこないし、寒くても出てこないので、今は朝早いうちに採りますが、もう少し暑くなったら夜に採ります。

ケイティ:ということは、数時間の間にニョキっと出るんですか?

鵜澤さん:そんなに極端ではないですけど、朝まだだなと思ったものが、午後には、大丈夫というようなことはありますよ。

ケイティ:キリがないですね。(笑)収穫は多いときどのぐらいですか?

鵜澤さん:大体50キロぐらいかな。

ケイティ:採るのに半日がかりではないですか?

鵜澤さん:ん〜?そんなにかからないよ。2人で採って2時間ぐらいかな?

ケイティ:そんなに早いんですか?その中でも、ダメなものもあるんでしょうね?

鵜澤さん:曲がっているのはダメなんです。何らかのストレスがかかると曲がって育ってしまうんですよね。

ケイティ:見るところ、ストレスを感じる要素はなさそうですけど、アスパラには何かあるんでしょうね?


鵜澤さん:わからないよね。(笑)
ケイティ:鵜澤さんも、アスパラ召し上がることありますよね?

鵜澤さん:うん。うちは、クズを食べることが多いから(笑)普通に茹でたり・・・。あと、味噌汁にスライスして入れたりもしますが美味しいですよ。やっぱり一番美味しいのは、天婦羅ですね。空豆みたいに多少硬くても天婦羅にすると柔ら かくなるし。

ケイティ:美味しそう。楽しみですね。
鵜澤さん:アスパラは、カロリーも低いし、疲労回復に効果があります。親木で育った柔らかい夏用がもうすぐ出ますので、夏バテ防止にみなさんたくさん食べてください。

ケイティ:お忙しいところありがとうございました。




長〜いハウスの中にアスパラがたくさん。
これでも一部収穫済みだそうです。





真ん中にニョキニョキと出ているのがアスパラ。






こちらが親木のです。
葉っぱがきれいですね。





親木の根本から生えたアスパラガス
夏木なのでやわらかさはバツグン!!




鵜澤さんもおっしゃっていましたが 親木の下に出ているアスパラは、瑞々しく、見るからに柔らかそう。

調理のポイントは、茹ですぎないこと! それと、茹でた後水にさらさない!
元々アクが少ないので、そのまま冷ませば 大丈夫なのだそうです。 水にさらすとうまみや香りが逃げてしまいます。
鵜澤さんお薦めの天婦羅は、さっと洗ってそのまま揚げてくださいね。

今や、和洋折衷いろいろな食べ方で楽しめるグリーンアスパラ。
鵜澤さんのハウスで、丹念に育てられた珍しい千葉産をぜひ一度お口にしてみてはいかがですか?

 


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