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「EM菌栽培 こしひかり」  千葉県香取市 平山 豊美さん

里山の自然と革新派親子が育んだ 絶品米

昔の町並みに風情がある佐原。
バイパス沿いを抜けて山道を入るとたくさんの小さな山々や田んぼの風景が広がります。

そんな恵まれた環境の中で、普通とは異なったスタイルで美味しいお米を生産している平山さんのお宅がありました。

そのスタイルとは、EM菌を使った稲作。

■EM菌とは・・・

琉球大学 比嘉 照夫教授が開発したもの。
エフェクティブ・マイクロオーガニズムの略名で、作物を生産するのに有効な糸状菌や、酵母菌、乳酸菌など数十種類の菌を複合した 「有用微生物郡」のことを言います。

土の中には、元来悪玉菌と善玉菌の2つが存在し、悪玉菌の割合が多くなると病害虫に侵され、善玉菌が多いと作物が健康に育つというのが微生物農法の基本的な考え方で、そのひとつの手段が、今回のEM菌農法と言えます。

元々土・人・作物は、智恵と自然の力で良い関係を築いていましたが、農業基本法の制定された頃から、食料増産を目的とした近代農業が広まり、化学肥料・農薬を多用するようになりました。

その結果、自然界の循環式の図式が崩れ、土の力が弱まり、そこを補う為に更に農薬を使う・・・という悪循環が始まったのでした。

平山さんのお父様、3代目の平山 悟さんは、奥さんとご自身の体調の悪さはそこに原因があるのではないかと疑問を感じ
埋炭(土に籾殻の炭を埋め、マイナスイオンを補給することで地中に好影響を及ぼす)による電子農法を取り入れたのがきっかけとなり

平山さんがEM菌を使うというバイオレメディエイション(農薬や酸性に傾いた土を生物学的に分解すること)へと発展したのだそうです。

今日は、そのEM菌農法の良さを教えていただきたいと思います。


ケイティ:EM菌が実際にどういうものなのか、初めて聞くので教えていただけますか?

平山さん:では、EM菌の話から始めますか。

実際にありますので後で見ていただいて。



ケイティ:普通のお米とは作り方が違うのですか?

平山さん:行程は同じだけど、化学肥料を使う代わりにEM菌ぼかし肥というのを使うんです。

ぼかし肥というのは、糠に、EM菌・糖蜜・魚粉などを混ぜたものなんです。
それで有機栽培をするというわけです。

ケイティ:その菌が繁殖すると何らかの効果があるということなんですね?

平山さん:そう。その菌が土壌を改良して、元気な土にするんです。


ケイティ:このEM農法をいつごろから始められたのですか?

平山さん:10年ぐらい経ちますね。8年間使ってやっと定着してきました。

ケイティ:そのきっかけは?

平山さん:昔から親父が進んだ農法をやってまして。

炭を撒く電子農法を仲間と実践してたんです。



平山さんのお父様:あれは、昭和49年頃に本当の有機栽培を試みようと電子農法を始めてね。

ケイティ:撒く炭というのは、木炭、竹炭とかですか?

平山さん:いや。炭粉末、土壌改良炭です。

田んぼに蒔いて一回埋めて土を浄化還元するんですよ。

ケイティ:お父さんが炭を蒔いた田んぼと平山さんが今EM菌米を作っている田んぼは同じなんですよね?

そうすると、EM菌が定着する前に、お父様が土をキレイにしていたということも相乗効果なのでしょうね。

平山さんのお父様:私は最終的には失敗してしまったから。

作物自体は立派にできたんだけどね。

有機農法で作った米が身体にいいと解かっていても、見栄えが悪いと消費者は買ってくれなかった。

とてもとても採算が取れなくて。



ケイティ:お父様がその電子農法を始められたきっかけは何だったのですか?

平山さんのお父様:一緒に農作業していた家内が身体を悪くして、私も調子が悪いのが続いて、それは化学肥料が影響していたことに気づいたんだ。

そこで勉強して炭で土壌を改良したり、水の改良をして健康を取り戻したんですね。

それで米も作ったのが、さっきも言ったけど受け入れられなかった。

水の改良というのは、電子の水(マイナスイオン水)のことで、機械で分解してこの水を作っているんです。 今でもこの水は作っているんだよ。

ケイティ:マイナスイオン水は今ではポピュラーですが、その頃は珍しかったんでしょうね?早すぎたというか。

でも、この先人の智恵もプラスされて今があるのですから、報われなかった時期や人は必ずしも無駄では なかったということですよね。私が言うのも何ですが。

平山さん:これから報われるといいのですが。

去年は買ってくれる人がいたけど、今年はわからないし。

ケイティ:一年かかって出来るものが決まった購買者が見込めないというのは
生産者側にとっては不安ですね。

購買者の方にも意識を変えてもらわないと・・・。

逆に数が増えても大丈夫なのですか?

平山さん:今年はこの分の販売を想定していなかったのですが、来年は大丈夫ですよ。

新米は予約でお願いしたいと思います。



ケイティ:お米の種類は何ですか?

平山さん:こしひかりです。

ケイティ:田んぼを見せていただけますか?

平山さん:では行きましょう。



平山さんにスクーターで誘導していただきながら、車が通れるギリギリの細い道をどんどん進むと、目の前には電線がひとつもない、広い里山と田んぼが広がりました。

カエルの声が聞こえ、鳥がたくさん飛ぶ光景は、日本の田園風景とはこれなんだろうな・・・と感じました。車で入るのが申し訳ない気がしました。

田んぼに到着すると、平山さんは、その田んぼに注がれている水源にコップを当てて、水を汲んで飲んでいました。



ケイティ:これは、農業用水ではないんですか?

平山さん:これはこの山の湧き水です。



後ろを指差すとそこは、日差しにキラキラ揺れる林でした。
湧き水というには、少々勢いがありすぎるぐらい水量で、そのキレイな水は、平山さんの田んぼに悠々と流れていきました。



ケイティ:これはいつ頃植えたんですか?

平山さん:ちょうどゴールデンウィークの時ですね。

ケイティ:収穫は?

平山さん:
大体8月終わり〜9月頭ぐらいですね。



ケイティ:大変なことはなんですか?

平山さん:EM菌は機械で撒けないので、背負って手で撒くんです。全部。

重いから大変ですね。

ケイティ:そういう部分もアナログ的感覚を切り離せないんですね。



田んぼにカルガモのつがいを発見。



ケイティ:カルガモが害虫を食べるんですよね。カルガモ農法ですね。

平山さん:うん・・別にカルガモ農法ではなくて、どこかから飛んできてるんですね。

ケイティ:
え?野生ってことですか?

平山さん:そうそう。飼っているわけじゃないのに仕事してくれているんですよ。(笑)



もうちょっと経てば、親子カルガモが見られるかも。



ケイティ:では、今年の収穫を楽しみにしています。ありがとうございました。

平山さん:よろしくお願いします。



平山さんとEM菌仲間の高木さん。
高木さんのお宅では、井戸水を 電子水に変えて使っています。
お水を飲んでみると、甘く何の匂いせず 本当美味しい。


EM菌ぼかし  糠みそのようで美味しそうな良い発酵臭がしました。


電子水を作る機械。  今でもこれで作っているそう。


最初に取り組んだ電子農法について
当時を振り返る平山さんのお父様


キレイな湧き水をコップで一杯! 


ここから湧き水を田んぼに引きます。


この雑木林が美味しい水を作ります。


美しい里山風景。


せせらぎの近くにせりが自生していました。
このせせらぎの水でクレソンなんか作ったら美味しいんだろうなー。


かるがもつがいがせっせとお仕事。  
小さくて見にくいですが、近づくと逃げちゃうので。


このナチュラルな環境で美味しくないお米が出来るわけが無い・・と感じる景色でした。

今回、平山さんのお米をEM菌米とご紹介はしますが、EM菌だけではない
山・水・土、全ての環境が揃っているからこそ美味しい実りがあるのだと私は思います。

工場で生産する感覚の農産物が多い昨今、"実り"という言葉がぴんと来ないのが現実ですが
今回お邪魔した平山さんのお米、これこそ、大地からの"実り"と呼べるものだと感じました。


これが収穫した白米と玄米 粒がそろってきれいです。






お土産にいただいたお米を早速炊いてみました。

千葉住民でありながら千葉のお米は食べたことが無い私。
美味しいお米は魚沼産こしひかりと宮城のひとめぼれ・・・だ!と頑なな考えをもっていたのですが、 平山さんのお米は負けていませんでした 。

炊いているときから、いい香りが立ち上り、炊きたてを食すと、おこわのような食感で甘さが広がります。

とにかく香りが良いので、炊きたてをすぐいただくのがお薦めですね。


炊いたご飯。 シンプルに南高梅でいただきます。 おこわのような弾力あるご飯。

 

 


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