「長ねぎ 」  千葉県成田市 山倉 英洋さん
これからが美味しい季節 日本人の食卓に欠かせないお野菜。
ネギといえば、昔から「東と北は白、西と南は青」といわれ、
その言葉通り 東日本や北日本では白ネギが、
西日本、南日本では青ネギが親しまれていますが、
なぜそうなったのでしょうか?

理由の一つはそこがその主な産地だったからです。
「根深ネギ」とも呼ばれる白ネギは、土寄せをして冬越えさせ、根を深くもぐらせて育てるため、寒さに強く、耕土の深い畑に適しています。 そのため、耕土の深い関東や、寒い北日本でも栽培されてきました。
これに対し、寒さが苦手な青ネギは、耕土が浅い傾向にある、西日本や南日本で栽培されてきたのです。  

白ネギの代表格の「千住ネギ」は東京、「深谷ネギ」は埼玉、「下仁田ネギ」は群馬といずれも関東が主産地。
青ネギを代表する「九条ネギ」は京都、「万能ネギ」は博多出身で、主産地は、関西以南です。


そして、もうひとつの大きな理由は、東西味の好みの違い。
東日本は濃い味が好きで、その濃い味を和らげるには 刺激の強い白ネギの方がお料理に合います。
逆に西日本は薄味が好き。 そのため、ネギも柔らかく刺激の少ない方 つまり青ネギが好まれると言う訳です。

そんな濃い味好きの関東に属する千葉県の完全無農薬で作られた 山倉 英洋さんの白ネギをリポートしましょう。

ネギは霜が降りる頃が一番美味しい時。
寒さで身体を守ろうとあの甘味の成分であるデンプン質を蓄えるので とろりとしたお味になるのだそうです。
出荷は大体8月末ぐらいから始まり、3月初旬まで続きます。 お邪魔したときネギは、900坪に及ぶ広大な畑に ピンと誇らしげに並んでいました。

さて、ネギはどのように成長するのでしょうか?
意外に時間がかかります。 まず種をカバーの中に入れたペーパーポットに植え その下にヒーターを施します。(保温のため) そして2週間程度で発芽。そのままハウスで苗の状態になるのを待ち その苗を3月下旬に地植えします。

そこからが又ポイントなのですが、伸びてきたら土を盛ります。 タイミングを見計らいながら、4回か5回、土を盛ります。 土を深くしないと地上に出る部分が多くなり ネギのあの白い部分が少なくなってしまうからです。

そして大切なのが私達のお肌と同じ、水分のバランスです。
水分が多くても病気になりやすくなるし、少なければ成長しません。 雑草を取ることもかかせません。 株元に生えれば土の養分を全部吸ってしまうのだそうです。

気になったのが、ネギの植え方。 土から青い葉の部分に10センチほどの隙間が空いていました。

なぜ?山倉さんに聞いてみました。
通常はこの部分ギリギリまで土を盛って隠すのですが 盛って葉を隠すと土の病気をその葉から取りやすくなってしまうので この部分を開けているのだそうです。

これによって表に出た白い部分は光に当たるので、少し青みがかかります。 この青みは通常の流通では、評価が低いと言います。
それは本来は、農薬によって解消される問題なのですが 完全無農薬をポリシーとしている山倉さんは、それを貫き通しているのです。

収穫したネギはいち早く袋詰されてみなさまの元へ・・・。 

余談ですが、葱はユリ科なのです。ユリ科ネギ属。ニラともお仲間です。
栄養価の面で言えば カロチンやビタミンC、カルシウム、カリウムなどが多く含まれる青い部分が優秀なのですが カロチンもわずかしか含まれていない白い部分は 体を温め、発汗を促し病気を治してくれることから、葱白(そうはく)と言って 古くから生薬として使われています。
特に風邪の初期症状には効果的。

これからの季節の変わり目の風邪にはお薬を飲む前に ネギのお味噌汁など召し上がってみてはいかがでしょうか?

長ねぎのご注文はこちら


※収穫時期ではない場合もございます。ご了承ください。

畑のリポートの一覧に戻る▲